あるエンジニアのひとり旅

大企業を辞めたエンジニア、研究者のちょっとした日記

E-mail: miraimage.lab@gmail.com, Twitter: @miraimage_lab

大企業を退職しましたが、転職しませんでした。~1年後の生活~

 大手総合電機メーカーの研究所を退職して、1年が経過しました。このブログでは退職後に何をしているかを書いてませんでしたが、フリーランスをやりながら、博士号を取得するために東京大学の博士課程に在学しています。当初の目標では、博士号の取得とフリーランスに加え、スマートフォン向けのアプリ開発をしようと考えていたのですが、博士課程の研究に多くの時間を割いているため、アプリ開発はほとんどできていません。。。

 

フリーランスの仕事の見つけ方

 「Googleで興味のある分野のベンチャー企業を検索し、メールを出す。」これだけです。もちろんメールには、履歴書と職務経歴書を添付します。 実績があれば、あまり苦労せずに仕事を見つけることができると思います。

 ずっとフリーランスで生活していくつもりはありませんが、博士課程に在学中は続けようと思っています。いろいろな業務を経験でき、自由度が高く、ベンチャー企業を間近で観ることができるのがフリーランスのメリットです。

 

・大学院博士課程

 修士課程時代の研究に興味を持って下さっていた先生に、研究業績のリストを添付したメールを出しました。研究室を訪問させていただき、過去の研究紹介、博士課程で取り組みたい研究内容のプレゼンをし、受け入れの承諾をいただけたら、願書を出して受験するという流れです。

 

・博士号取得後の人生

 30歳代後半なると転職が難しくなるのでは?ということを良く耳にします。エンジニア系の職種は、能力、実績があればそんなことはないと思います。実際に、35歳で会社を辞め、38歳で博士号を取得し、現在はカーメーカーの研究所で働いている友人がいます。別の知人は、38歳で博士号を取得し、特任准教授(任期付き)のポストを得ることができました。30歳代で会社を辞めたとしても、実績を積んでおけば、もう一度大企業に就職することだってできると思います。

 海外で働く、起業するなど、いろいろな選択肢はあると思います。エンジニアとして重要なことは、最新の知識、技術を常に追い求め、実績を積んでおくことだと思います。将来、どの様な仕事に就けるかはまだ分かりませんが、選択しを増やせるよう、希望に近い選択をできるように、エンジニアとして新たな知識、技術の習得は継続していきたいと思っています。

 

・もし、大企業を辞めていなければ?

 以前の大企業で働き続けていたとすると、今年度に課長になれていたかもしれません。大企業のサラリーマンとしては、成功と言えると思います。しかし、新しい知識、技術を得られていなかったと思います。知識、経験の幅を広げるために担当業務を変えて欲しいと希望したことはありますが、キーマンだから外せないと言われ、希望は通りませんでした。同じ業務を10年間担当し、その業務をマネージメントするポジションになっていたでしょう。

 もちろん、サラリーマンである以上、仕方のないことだと思います。しかし、そこで仕方ないことだと言い聞かせて、数年、数十年といった時間をその業務に費やすことはできないと判断しました。

 

 いろいろと書きましたが、会社を辞めるかどうか漠然と迷っている方は、辞めない方が良いと思います。特に、現在の会社の業務で得られるものが多いのであれば急いで辞める必要は無いと思います。現在の仕事で新たな知識、経験が得られず、かつ新たなことに挑戦したいのであれば、迷っている時間が勿体ないのですぐにでも辞めるべきです。自分で判断し、自己責任であることを認識した上で、自由かつ充実した人生を歩んで行きましょう!!