あるエンジニアのひとり旅

大企業を辞めたエンジニア、研究者のちょっとした日記

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ビートたけしのテレビタックル「派遣法改正」で感じた7つの事

2015年7月13日のビートたけしテレビタックルを聞いていて、感じた7つの事をまとめていきます。わが家にはテレビが無いので、映像は観ておらず、音声のみでの感想です。7月13日放送の番組情報は下記に記載されています。

ビートたけしのTVタックル|テレビ朝日

 

1) 高度プロフェッショナル制度は、日本の文化で成立するのか?

  今の企業体質のままでは成立しません。「仕事を短時間で終わらせれば早く帰れる」と言いますが、本当にそうなるでしょうか?日本の場合、結局は時間で管理してしまうため、短時間で仕事を終わらせると新たな仕事を回されてしまいます。

 

2) 残業代を支払うことが、長時間労働の抑止力となり得るか?

  「残業代が無くなると、企業側が従業員に長時間労働を強いる」というのが、残業代賛成派の人の意見だと思います。

 アメリカのように、仕事内容に見合った労働時間で仕事が終わらないのであれば、その人は仕事ができないとみなされるべきです。

 「労働時間内で終わらないような仕事を与える会社は辞めてしまう」ことが長時間労働を抑止することに繋がるはずです。会社は従業員が辞めてしまってはビジネスが回りません。日本も欧米のように人材の流動性が必要です。

 

3) 正社員をクビにし易くするべきか?

 私の答えはYesです。特に大企業では、クビになることはほぼありません。業績がかなり悪いところでもクビではなく、1年分の給与を退職金に上積みという形で早期退職の募集になります。

  これは、共産主義と同じで、頑張っても頑張らなくてもクビにならないため、労働意欲が低下し、そして生産効率の低下に繋がり、その結果として長時間労働を招いてしまいます。

 

4) 日本の業務効率が悪い(生産性が低い)のは何故か?

  これは日本のサラリーマンは、クビにならないから、転職しないからでしょう。

 働かない、仕事ができないのにクビにならないということは、できない仕事をやり続けることになり、結果的に生産性が上がりません。適正が無いのであれば、転職し、自分にあった仕事に従事するべきです。

 組織全体として生産性が低下すると、生産性を上げるために長時間労働が必要になってしまうといった、悪循環に陥っているのです。

 

5) 企業が従業員の生活の安定を保証するべきか?

 ある程度は企業も責務を負うべきですが、基本的には日本政府が受け皿を用意するべきと思います。これがないと、貧富の差が拡大し、日本の社会秩序は崩れます。

 ただし、過度な保証は禁物です。先に述べた通り過度な保証は、共産主義国家のように労働意欲の低下⇒生産性の低下⇒長時間労働の悪循環に陥ってしまいます。

 

6) 欧米は、本当に業務効率が良いのか?

 欧米は、短い労働時間で高いGDPを維持しています。これは、日本の社会よりも、欧米の社会の方が成熟しているため、日本と比べて遥かに適材適所となっており、その結果として業務効率(生産性)が高いと言えます。

 しかし、他の要素もあるはずです。欧米は、長い間多くの国を植民地支配してきました。現在も、石油メジャー、穀物メージャーといった形で、発展途上国から欧米に多大な利益が集中するような社会構造になっているのかもしれません。

 

7) 日本の社会はどう変わるべきか?

 私は、アメリカのように実力主義に変わるべきと考えています。多くの優秀な人材が集まり、多くの新しいビジネスが生まれます。そして、多くの雇用が創出されるはずです。

 「人材の固定化・労働意欲の低下⇒生産性の低下⇒長時間労働の悪循環」から脱却しなければなりません。ブラック企業という言葉を良く耳にしますが、働いている会社がブラックなのであれば、直ぐにでも辞めるべきです。社会全体の流動性が向上すれば、転職もし易くなるのです。流動性が向上すれば、企業は人材の確保のために労働条件を向上せざるを得なくなるのです。また、流動性の向上により、日本全体での適材適所が進み、生産性が向上するでしょう。

 

※ 出演者: 田村憲久山井和則、川上敬太郎、城 繁幸氏、関根秀一郎、ミッツ・マングローブ

※ 私が読んだことのある本の著者、城 繁幸氏が出演されていました。私が読んだ城氏の著書は下記です。

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