【大企業に就職するなら】大企業の選び方(メーカー系、エンジニア・研究求職系)
世間では、就職活動が既に始まっているようです。
日系大企業で研究職・エンジニアとして働いた経験から、大企業の選び方をまとめたいと思います。
※日本の電機メーカーやカーメーカーなどの大企業で、研究職・エンジニアとして働きたい方が対象※
1)カーメーカー、電機メーカー、電気通信事業者などがあるが、どの分野が良い?
結論から言うと部品を供給するサプライヤーではなく、最終製品・サービスを造っているメーカーに就職することをお勧めします。 自動車であればカーメーカー、家電であれば電機メーカー。
理由は、日本の社会構造上、ピラミッドの上に位置する会社ほど開発方針に対する権限が強いためです。
電機メーカーの家電を開発している部署では、自分たちで製品を企画し、仕様を決め、開発することができます。しかし、電機メーカーの自動車部品を作っている部署では、カーメーカーが仕様と製品化時期を決め、それに合わせて開発することが多くなります。
日本の大企業の多くは、受注してから本格的に開発をスタートします。そうすると発注元であるメーカーの細かい要求やときには”わがまま”にサプライヤーは応える必要がでてきます。これが長時間労働、仕事の質の低下の主要因となっています。
2)同じ分野のメーカーであれば、どこが良い?
担当する製品のシェアがトップの企業、トップ争いをしている企業を選ぶべきです。シェアが低い製品を開発している部署は、開発費が少なく、人員も限られます。新製品を開発しながら、現行製品の不具合対応をしなければならないという状況におちいることもあります。こうなると新製品の開発が疎かになり、不具合のある新製品をリリースしてしまい、またその不具合対応をする、という悪循環に陥りかねません。
こういった会社ほど先行投資ができないため、前述のとおり受注してから製品の開発をスタートすることになり、発注元の手足となって働くことになり易いです。
また、担当する仕事が、その会社の主力製品、主力サービスかも重要です。自動車の開発がしたければ、カーメーカーか、少なくともデンソー等の自動車部品メーカーを選ぶべきです。
3)研究職かエンジニア、どっちが良い?
この質問に対しては、選べるのであれば”研究職”といつも断言しています。研究職からエンジニアへの転向の方が容易です。私が勤めていた会社で、工場の設計から研究所に異動になった人に会ったことがありません。
もちろんこれに当てはまらないケースも多々あると思います。シェアが小さくても独自路線で良いモノ造りをしている会社はあります。自分の目で観て、情報を収集して決めてください。